雪崩・亀裂 事例マップ 一番下にあります。 戻る
2003年は、かつてなかった全層雪崩が2ヵ所(高田大岳、北八甲田赤倉岳)で発生しました。 また、小岳・櫛が峯・猿倉岳等でも、大きな亀裂が発生しています。 無立木斜面は冬場の季節風(北西風)の風下側に大量の雪が積雪することによって形成されます。 高田大岳の雪崩起点破断面は5〜10m程の積雪でした。また、他の亀裂ヵ所の積雪も5m程度はあり ます。
このような箇所で、雪崩に巻き込まれたり、また亀裂に転落すれば怪我あるいは生死に関わる事故に もなりかねません。
そこで、危険箇所把握の一助になればと思い、雪崩・亀裂マップの試作品を掲載することにしました。
いずれ、北八甲田山岳スキールート図のようなものに雪崩箇所が追加されるまで、あるいはガイド団体 等の有志の方がより詳細なマップを作るまでのつなぎとして見て頂ければよいかと思います。
(1)マップは以下の条件で製作しました。 ・新聞報道された大きな全層雪崩は掲載する。 ・遠目で見て大きな亀裂は掲載した。(それ以外は省略してます)
・2003年5月10日の時点でのマップです。 ・特記なき限り、当社スタッフNが、現地で肉眼で観察した結果を掲載しています。 (それ以外は、情報源を明示しています。) ・北八甲田山岳スキールート図の危険箇所との重複表示はしない。 (両方見比べて活用下さい、ということです。)
・個人(スタッフN)が、限られた条件(主に4月〜5月初旬)の春山スキーシーズンに歩いた経験 をもとに製作しています。 よって、情報量は限定されており、また山岳団体あるいはガイドの方のチェックを受けてはいません。 あくまで、一つの事例として見てください。
・表層雪崩、雪庇発生箇所は表示していません。(発生時期が主に厳冬期のため)〜今後の課題。
・小さな亀裂は、雪解けがすすむと、斜面に無数に発生するため掲載していません。
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また、ご意見あるいは、下記の情報をお持ちの方は、メール・FAX等でご連絡頂ければ、 マップに追加情報等を掲載したいと思います。
・全層雪崩情報 ・表層雪崩情報 ・雪庇情報 ・比較的大きな亀裂の情報
必要項目としては、いつ頃、誰が、どこで、どんな規模のものを見た、聞いたetc。 (目撃日時、目撃場所、雪崩の位置、雪崩種別、雪崩発生時期、雪崩規模等)
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念を押すようですが、このマップ以外にも、雪崩・亀裂・その他の危険箇所はあります。 各人の責任で山を楽しんでください。 (山の雪(積雪・融雪)の状態は毎年違います。また、地形も浸食等によって経時変化があります。)
(2)過去に前例のない雪崩・亀裂も発生してますので、自己防衛としては下記が考えられます。 1.危険箇所にはなるべく近づかない。そのために事前情報収集を行う。 (危険箇所の一番の情報源は、毎日歩いてるプロのガイドの方だと思います。)
2.視界不良の際は、安全確実なコース以外はルートにしない。
3.滑降・登降ルートは、遠目から亀裂等が無いことを確認してから斜面に入る。 (確認できない場合は登ったルートを忠実に降りるのが安全)
事例マップは↓ここです。
マップは、カシミール3Dで製作後、情報を記入してます。 (雪崩・亀裂位置は目視・写真にての確認ですので、かなり誤差はあるかもしれません。)
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