2004/6/2                               戻る

蔦温泉→赤倉岳 往復  

 蔦温泉 → 赤倉岳

 赤倉岳 → 蔦温泉 

 1/25000地形図にルートが記載されていないので、簡易GPSで記録してみました。

 以下の赤線は、ハンディGPS(ガーミン)での軌跡の一事例です。
  GPSはもともと誤差がありますし、樹木あるいは地形の影響で衛星を補足できない場合は、
 さらに誤差が大きくなります。線が飛んでいるのは衛星を補足できなかったものです。
  あくまで参考として眺めてください。(赤線の誤差は数十m〜数百mも?あるかもしれません。)

 下記でも、瓢箪沼から赤倉東側尾根筋上まで大きく誤差がでていることがわかります。(樹木の影響)


歩いてみての感想

一般ルートではありませんので、万人にお勧めできるルートではありません。
 廃道だと思っていましたが、踏み跡はありました。しかし、不明瞭な部分もありますので十分注意が必要です。
 (3人で歩いていて、トップとラストは踏み跡を歩いているのに、中間の人が踏み跡をはずすこともありました。)
  (参考:十和田湖町HP には赤い道(登山道)で書かれていますが、とても一般ルートとは思えません。)

・蔦温泉から蔦散策路の菅沼の東側(四阿の有る所)を通り、菅沼の南側方向の斜面から、赤倉岳東側尾根筋に取り付くルートです。
 
・赤倉岳東側尾根上(約550m付近)に上がってからは、概ね北側の急斜面・崖に沿い西方に向かう踏み跡がありましたが、
 藪に覆われている部分もあり、地図とコンパスで進路を出し、注意深く踏み跡をたどらないと道をはずす人もいます。
 夕方で日が傾くと、さらにわかりにくくなります。

・赤倉岳東側尾根上(約550m付近から上部)に上がってからは、尾根道ですので南北の沢に下ることはありません。
 (沢に下っていたら道を間違えた可能性がありますので、気をつけた方が良いと思います。)

・北側の崖、急斜面は下が見えないほど切れている部分がありますので、転落・滑落に気をつける必要があります。
 (南八甲田全般に言えることですが、自然保護の目的らしきロープはたくさんありますが、危険防止のためのロープ・柵等は
  ほぼ皆無です。自分の身は自分で判断して守る、南八甲田での要留意事項です。)

・1070〜1150m付近は、濃い根曲り竹の斜面です。雪が残っている時期の滑落、進路の不明瞭さに注意が必要です。
 また、太い根曲り竹の刈払い切り口は、鋭い刃物のようなものですから、転倒時に血管・目等に刺さった場合は大けが、ある
 いは死に至ることもあるかもしれませんので、十分注意する必要があります。(長袖着用がいいと思います。)
 (刈払いが無ければこの地点の通過は非常に困難ですので、自己責任・自己判断で歩けない人はこのルートは避けた方が
  いいと思います。また、刈払いに異を唱える人もいるようですが、旺盛な生命力の根曲り竹は刈払いをしなければすぐ道を
  覆ってしまいます。刈払いをしなければ、この斜面の道はすぐに通行不能になるのではないかと思いました。)

・わかりにくい部分がありますので、このルートを初めて使う人は登りで使った方がいいと思います。
 (登りに比べ下りはわかりにくいですので、下ってきて道を外すと、即遭難になりかねません。)

・尾根道なので、南八甲田では珍しく、ドロドロしていない乾いた道でした。

・概ね樹林の中の道です。


・参考実歩行時間(休憩除く)
 蔦温泉 → 赤倉岳 約4時間
 赤倉岳 → 蔦温泉 約2時間半

・気象データ(酸ヶ湯アメダス)
  当日最高気温14.8℃、最低気温6.7℃
  前一週間降雨量(mm)
    7日前= 0
    6日前= 0
    5日前= 1
    4日前= 4
    3日前= 4
    2日前=10
    1日前= 0
     当日= 0

    数日前に少し雨が降ったような状況。


この日の登山道の独断的歩きやすさ評価
5段階評価で3が標準で、5が最高に歩きやすいとすると、

蔦温泉 → 標高550m付近          =3
標高550m付近 → 標高1070m付近   =2
標高1070m付近→ 標高1150m付近   =1〜2
標高1150m付近→ 赤倉岳          =2

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