赤沼→間道
1.赤沼 → 間道分岐点
2.間道 (一般ルートではありません。)
このルートは間道分岐点の湿原問題(踏み跡による問題等)で何年か前から歩行自粛ルートのようです。
実際に歩いてみて感じたことは、湿原部分の踏み跡問題は小さな湿原ですから木道あるいは30cm幅
程度の歩み板を敷くか、樹林側あるいは沢側に道を付け替えれば問題解決できるのではないか、と思い
ました。何の対策も講ぜず、期限を定めない自粛では無策に等しいのではないかと思います。
このように、南八甲田では行政は何も整備しないため、登山者の中の一部有志が危ない部分や迷いやす
い部分の登山路を自主的に整備(刈り払い等)していた経緯があるようです。
それに対し一部の人から南八甲田はできるだけ人間の手を入れるべきでない、という指摘があり、これらの
賛否の議論が新聞報道されて一連の南八甲田登山道問題に発展した経緯があるようです。
これらの論議の中、今は誰も登山道を整備することができなくなったようです。
現状の登山道はかなり歩きにくい部分もあり、また迷いやすい部分もありますので、南八甲田の入山には
十分注意した方がいいと思います。
1/25000地形図にルートが記載されていないので、簡易GPSで記録してみました。
以下の赤線は、ハンディGPS(ガーミン)での軌跡の一事例です。
GPSはもともと誤差がありますし、樹木あるいは地形の影響で衛星を補足できない場合は、
さらに誤差が大きくなります。線が飛んでいるのは衛星を補足できなかったものです。
あくまで参考として眺めてください。(赤線の誤差は数十m〜数百mも?あるかもしれません。)

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歩いてみての感想
・全体的に眺望の少ないルートです。(風通しもよくないので夏は暑いかもしれません。)
・間道は一般ルートではありません。
誰かが付けた赤テープ(テープも必ずしもあるとは限らない。)が目印になりますが、テープ沿いに歩い
てみると、入り組んだルートで踏み跡も不明瞭でした。
基本的に地図とコンパスと地形でルートを確認しましょう。(見通しが利かないのでそれも難しいかも
しれません。)進路がわからなくなったら、熟練者以外は先に進むのはやめた方がいいと思います。
(迷って沢筋に入るので危険です。また、テープあるいは踏み跡が必ずしも正しいとは限りません。
ここで書いたことにも誤りがあるかもしれません。山での行動は自己責任ですので、〜念のため。)
また、このルート中の流水跡を利用している部分は、滑りやすく急な部分もあります。
一般道とは違い要注意です。
・湿原、湿地帯は、かなりグジャグジャな部分もあります。
・参考コースタイム(2003/9/下旬)
赤沼 → 間道分岐 約 1時間
間道分岐 → 間道終点 約 30分
・気象データ(酸ヶ湯アメダス)
当日最高気温14.4℃、最低気温4.2℃
前一週間降雨量(mm)
16日= 0
17日= 0
18日= 0
19日=34
20日= 0
21日= 0
22日= 0
当日= 0
数日前に少し雨が降ったような状況。
この日の登山道の独断的歩きやすさ評価
5段階評価で3が標準で、5が最高に歩きやすいとすると、
赤沼 → 間道分岐 =2
間道分岐 → 間道終点 =1
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